【例文あり】離婚調停で後悔しない「陳述書」の書き方|調停委員を味方につける伝え方


離婚調停という慣れない場に立つとき、「自分の思いをうまく伝えられるだろうか」「相手の嘘に丸め込まれたらどうしよう」と不安になるのは当然です。そんなあなたの強い味方になるのが**「陳述書(ちんじゅつしょ)」**です。

陳述書とは、調停委員に対して自分の言い分やこれまでの経緯を簡潔にまとめた書面のこと。限られた時間(約30分×2回程度)の聞き取りだけでは伝えきれない事実を、冷静かつ正確に伝えるための非常に重要なツールです。

この記事では、調停委員に「なるほど、それは大変だった」と共感してもらい、有利に話し合いを進めるための陳述書の書き方を、具体的な例文とともに詳しく解説します。


1. 陳述書が離婚調停で「超重要」な理由

調停委員は、一日に何件もの事件を担当しています。口頭だけの説明では、記憶が曖昧になったり、感情的になって論点がズレたりすることが少なくありません。

  • 情報の整理:時系列で出来事を整理できるため、委員の理解が深まる。

  • 証拠としての役割:あなたの主張を公式な記録として残せる。

  • 調停時間の短縮:あらかじめ読んでおいてもらうことで、当日の話し合いがスムーズになる。


2. 調停委員を味方につける「書き方」の3つのコツ

ただ不満を書き連ねるだけでは、逆効果になることもあります。以下のポイントを意識しましょう。

① 感情論ではなく「事実」を淡々と書く

「相手がひどい人なんです!」と叫ぶよりも、「〇月〇日、相手から〇〇と言われ、突き飛ばされた」と具体的に書くほうが、第三者である調停委員には状況が伝わります。

② 5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように)を意識する

曖昧な表現(いつも、しょっちゅう、など)は避け、可能な限り具体的な数字や頻度を記入します。

③ 清潔感のある読みやすいレイアウト

手書きでもパソコンでも構いませんが、適度な改行や箇条書きを使い、A4用紙2〜3枚程度にまとめましょう。長すぎると最後まで読んでもらえない恐れがあります。


3. 【項目別】陳述書の構成と例文

一般的に、以下の構成で書くと非常に分かりやすくなります。

構成1:婚姻の経緯

結婚に至った時期や、当初の夫婦関係について短く触れます。

例文:私たちは〇年〇月に結婚し、長男が誕生するまでは円満な家庭を築いていました。共働きで家事も分担し、将来の計画を話し合う仲でした。

構成2:夫婦関係が破綻した原因

いつから、どのような理由で関係が悪化したのかを具体的に書きます。

例文:〇年頃から相手方の深夜帰宅が増え、問い詰めると暴言を吐かれるようになりました。〇月〇日には、子供の前で「お前は寄生虫だ」と罵倒され、これが決定打となり別居を決意しました。

構成3:現在の状況と子供について

別居後の生活や、お子さんの様子を記載します。

例文:現在は実家で生活しており、子供は転校先の学校に馴染んでいます。相手方との面会については、子供の情緒を優先し、月1回程度の実施を希望します。

構成4:今後の希望(解決したい条件)

親権、養育費、財産分与などの具体的な希望を伝えます。

例文:子供の親権は私が持ち、養育費として算定表に基づき月額〇万円を希望します。財産分与については、共有財産である預貯金の開示を求めます。


4. 陳述書作成時の注意点とリスク回避

嘘や誇張は絶対にNG

後で相手方から反論の証拠(LINEの履歴など)を出された際、あなたの信頼性が一気に失墜します。不利な事実であっても、正直に書いた上で「反省している」「改善しようとした」と添えるほうが賢明です。

相手を攻撃しすぎない

怒りに任せて相手の悪口ばかり書くと、「この人も性格に問題があるのでは?」と疑われるリスクがあります。目的は「相手を貶めること」ではなく「自分の希望する条件で離婚すること」であることを忘れないでください。


5. 提出のタイミングと方法

  • 提出先:担当している家庭裁判所の書記官あて。

  • タイミング:第1回調停の1週間前までに出すのがベストです。

  • コピーを忘れずに:裁判所用、自分用、そして(原則として)相手方用にも1部必要になります。※住所などを知られたくない場合は「秘匿」の手続きを検討してください。


【チェックリスト】提出前の最終確認

  • [ ] 時系列(年表)は正確か

  • [ ] 誤字脱字、言葉の乱れはないか

  • [ ] 自分の希望条件が明確に書かれているか

  • [ ] 相手に見られても困らない内容か(住所秘匿が必要ないか)

  • [ ] 客観的な証拠(日記や写真など)がある場合は、それと矛盾していないか


まとめ:あなたの声を届ける「ラブレター」ならぬ「権利書」

陳述書は、あなたがこれから歩む新しい人生の土台を作るための大切な書類です。一人で書くのが不安な場合は、弁護士などの専門家にリーガルチェックを依頼することも検討しましょう。

言葉を整理することで、あなた自身の心も整理され、当日は堂々と自分の思いを伝えられるようになるはずです。


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