【チェックリスト付】離婚準備でやるべき10のこと|切り出すタイミングからお金の整理まで


「もうこれ以上、一緒に生活を続けるのは難しい……」そう決意したとき、感情に任せてすぐに「離婚してほしい」と切り出すのは少し待ってください。離婚は単なる別れではなく、法的な契約の解消であり、これからのあなたの生活を守るための大切な手続きが山ほどあります。

事前の準備を怠ると、もらえるはずの対価を受け取れなかったり、住む場所に困ったりと、後悔することになりかねません。新しい人生のスタートを笑顔で切るために、今やっておくべき10の準備をステップごとに詳しく解説します。


1. 離婚後の生活設計を立てる(住まいと仕事)

まず考えなければならないのは、離婚したその日から「どこで、どうやって食べていくか」です。

  • 住居の確保:実家に身を寄せるのか、賃貸物件を借りるのか。引越し費用や敷金・礼金の準備も必要です。

  • 仕事と収入:専業主婦(主夫)やパート勤務の場合は、自立できるだけの安定した職を確保する必要があります。公的な手当(児童扶養手当など)がいくら支給されるかも、自治体で事前に確認しておきましょう。

2. 共有財産を正確に把握する

離婚時の財産分与は、原則として結婚後に築いた財産を「折半(2分の1)」にするルールです。相手に隠されないよう、以下の情報をリストアップしましょう。

  • 預貯金(通帳のコピーやネット銀行の画面保存)

  • 不動産(登記簿謄本や査定額)

  • 生命保険(解約返戻金の有無)

  • 株式・投資信託

  • 自動車の時価

  • 退職金の予定額

3. 「負の財産」も忘れずに確認

住宅ローンや借金も整理の対象です。特に住宅ローンが残っている家は、売却するのかどちらかが住み続けるのかで揉めやすいため、残債を必ず確認してください。

4. 年金分割の仕組みを知る

婚姻期間中に納めた厚生年金の保険料納付実績を分割できる制度です。将来受け取る年金額に大きく関わるため、年金事務所で「年金分割のための情報通知書」を取り寄せておきましょう。これは相手に知られずに発行可能です。

5. 慰謝料や養育費の相場を調べる

  • 慰謝料:相手の浮気(不貞行為)やDV、モラハラなどが原因の場合に請求できます。

  • 養育費:子供がいる場合、自立するまでにかかる費用です。裁判所が公表している「養育費算定表」を参考に、自分たちの年収に照らし合わせた相場を把握しておきましょう。

6. 不貞行為やDVの「証拠」を確保する

相手に非がある場合、確実な証拠がなければ否定される恐れがあります。

  • 浮気:写真、動画、SNSのやり取り、ホテルの領収書など

  • DV・モラハラ:怪我の診断書、写真、暴言の録音、日記(詳細な記録)

これらは切り出した後では隠蔽されるリスクが高いため、必ず「切り出す前」に揃えます。


7. 子供の親権と面会交流の方針を決める

未成年の子供がいる場合、親権者が決まらなければ離婚届は受理されません。

  • 親権:どちらが育てるか

  • 面会交流:離れて暮らす親といつ、どのように会わせるか

子供の幸せを最優先に考え、具体的なルールを決めておきます。

8. 離婚を切り出す「ベストなタイミング」を見極める

感情的になっているときや、相手が仕事で極度に疲れているときは避けましょう。

  • 証拠がすべて揃ったとき

  • 自分自身の経済的な目途が立ったとき

  • 子供の進級や卒業など、環境の変化が少ない時期

これらを考慮し、冷静に話し合える環境を整えてから切り出します。

9. 離婚協議書(公正証書)の作成準備

口約束は非常に危険です。「払うと言ったのに、数ヶ月で養育費が止まった」というトラブルは後を絶ちません。話し合いの内容を文書にまとめ、公証役場で「強制執行認諾文言付きの公正証書」にすることを目指しましょう。これにより、支払いが滞った際に相手の給与を差し押さえることが可能になります。

10. 弁護士や専門家への相談

自分一人で抱え込むと、精神的にも限界が来ます。

  • 法テラス(無料相談ができる場合があります)

  • 自治体の法律相談

  • 離婚専門のカウンセラー

専門家のアドバイスを受けることで、自分では気づかなかった権利や、有利に進めるためのテクニックを知ることができます。


【保存版】離婚準備チェックリスト

最後に、抜け漏れがないか確認するためのリストです。

項目確認(チェック)
預貯金通帳のコピーを取った
保険証券、年金情報の確認が済んだ
相手の不貞・DVの証拠を確保した
離婚後の住まいを見つけた
自立できる仕事の目途が立った
子供の親権と養育費の希望をまとめた
公正証書作成のメリットを理解した
信頼できる相談先(友人・専門家)を確保した

まとめ:あなたの未来を守るために

離婚準備は、決して「相手を陥れるため」のものではありません。あなたと、あなたの大切な家族が、離婚後に困ることなく前を向いて歩き出すための「安全装置」です。

準備には時間も根気も必要ですが、一つずつクリアしていくことで、不安は自信に変わります。焦らず、冷静に、着実に進めていきましょう。


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