生命保険の見直しタイミングはいつ?損をしない手順とチェックリストをFPが解説
「今の保険、加入してからずっとそのままだけど大丈夫かな?」
「毎月の保険料が家計を圧迫している気がする……」
「結婚や出産を機に保障を増やすべき?それとも減らすべき?」
生命保険は、一度加入するとそのまま放置してしまいがちです。しかし、人生のステージが変われば、あなたに必要な保障の形も大きく変わります。適切ではない保険を持ち続けることは、不要な固定費を支払い続ける「目に見えない損」をしているのと同じです。
この記事では、生命保険を見直すべきベストなタイミングから、損をしないための具体的な手順、そして見直し時に役立つチェックリストをわかりやすく解説します。
1. 生命保険を見直すべき「5つの黄金タイミング」
保険の見直しは、単に「安くするため」だけではなく、「今の自分に合っているか」を確認するために行います。以下のタイミングが訪れたら、見直しを検討するサインです。
① 結婚したとき
独身時代は自分のための医療保障が中心ですが、結婚すると「パートナーの生活を守る」という視点が必要になります。共働きか専業主婦(主夫)世帯かによっても、必要な死亡保障額は大きく異なります。
② 子供が生まれたとき
人生で最も保障が必要になるタイミングです。子供が自立するまでの教育資金や生活費をカバーするため、死亡保障の増額を検討しましょう。学資保険や、万が一の際の月々の生活費を支える「収入保障保険」が選択肢に入ります。
③ 住宅を購入したとき
住宅ローンを組む際、多くの場合は「団体信用生命保険(団信)」に加入します。これにより、世帯主に万が一のことがあってもローンの残債がゼロになるため、それまで加入していた生命保険の死亡保障を減らして、保険料を節約できる可能性があります。
④ 子供が独立したとき
子供が社会人になれば、大きな死亡保障は不要になります。教育資金のための備えを終了し、自分たちの「老後資金の準備」や「介護保障」へとシフトする時期です。
⑤ 更新時期が近づいたとき
「10年更新」などの定期タイプの保険は、更新のたびに年齢に応じて保険料が上がります。更新後の保険料に驚く前に、終身タイプへの切り替えや、現在の健康状態に合った最新の医療保険への乗り換えを検討しましょう。
2. 損をしないための見直し手順:3ステップ
勢いで今の保険を解約してしまうのは非常に危険です。以下のステップで着実に進めましょう。
ステップ1:現在の加入内容を「可視化」する
まずは、今加入している保険の「保険証券」を用意します。
いつまで保障が続くのか(期間)
何に対していくら支払われるのか(保障内容)
解約したときにお金は戻ってくるのか(解約返戻金)
これらを一覧表にするか、専門家に整理してもらうのが第一歩です。
ステップ2:公的保障で足りない分を計算する
日本には「遺族年金」や「高額療養費制度」といった優れた公的制度があります。例えば、入院しても自己負担額には上限があるため、民間の保険で日額2万円も準備する必要はないかもしれません。公的保障を差し引いた「本当の不足分」を算出します。
ステップ3:新しい保険の「審査」を通してから解約する
ここが最も重要なポイントです。先に今の保険を解約し、その後に新しい保険を申し込んだ場合、もし健康状態を理由に審査に落ちてしまうと「無保険状態」になってしまいます。新しい保険の契約が成立したことを確認してから、古い保険を解約するのが鉄則です。
3. 【FP直伝】見直し時の重要チェックリスト
見直しを行う際に、これだけは確認しておきたい項目をまとめました。
[ ] 特約が重複していないか:医療保険とがん保険で、同じような入院特約を二重に払っていないか確認しましょう。
[ ] 最新の医療事情に合っているか:昔の保険は「○日以上の入院から支払い」という条件が多いですが、現在は「日帰り入院」から保障されるタイプが主流です。
[ ] 「お宝保険」ではないか:1990年代以前に加入した終身保険などは、予定利率(運用利回り)が非常に高く、今では考えられないほど有利な商品です。これらは絶対に解約せず、大切に維持することをおすすめします。
[ ] クレジットカード払いや年払いを活用しているか:支払い方法を月払いから年払いに変えるだけで、数%の割引が受けられることがあります。
4. 保険見直しでよくある「失敗例」と回避策
良かれと思って見直した結果、損をしてしまうケースもあります。
失敗:保険料の安さだけで選んでしまった
「月々1,000円安くなった!」と喜んでいても、いざ入院した時に「実は手術が対象外だった」「先進医療特約がついていなかった」という事態になれば本末転倒です。保障の「質」を落としすぎていないか注意しましょう。
失敗:持病の告知を忘れてしまった
過去5年以内の手術や通院歴などを正しく告知しないと、契約が解除されたり、保険金が支払われなかったりします。現在の健康状態に不安がある場合は、引受基準緩和型の保険を検討するなど、適切な選択が必要です。
5. まとめ:定期的なメンテナンスが安心を生む
生命保険の見直しは、家計のダイエットであると同時に、あなたと家族の未来を再設計する作業です。一度決めたら終わりではなく、数年に一度、あるいはライフイベントのたびに「今の自分にベストか?」と問い直す習慣をつけましょう。
自分だけで判断するのが難しい場合は、特定の保険会社に偏らない「独立系ファイナンシャルプランナー(FP)」や「無料の保険相談窓口」を賢く利用するのも手です。プロの視点で公的保障を含めたシミュレーションをしてもらうことで、納得感のある見直しが可能になります。
まずは、引き出しの奥に眠っている「保険証券」を取り出すことから始めてみませんか?
生命保険のおすすめと賢い選び方!ライフスタイルに合わせた後悔しない保障設計